【 頒価(はんか) 】
2009.08.26 書店塾
書店で販売している書籍・雑誌の価格はほとんどが定価で、裏表紙に「定価(本体○○円+税)」とか「定価:本体○○円(税別)」という風に印刷されています。しかし、ごく稀に「頒価」という文字を見かけることがあります。「日販速報」「トーハン週報」「日販通信」「書店経営」の類です。
「頒価」(はんか)とは、「頒布」(はんぷ)する際の価格という意味ですが、では「頒布」というこの聞きなれない言葉の意味は一体何かと言うと、文化庁のホームページには次のように定義されています。
有償であるか、無償であるかを問わず、著作物の複製物(例えば、印刷物、DVD,CDなど)を、公衆(不特定又は特定多数)に譲渡(配布、販売等)又は貸与する行為を言います(第2条第1項第19号)。なお、公衆への譲渡又は貸与ですので、例えば特定の一人に渡すことは頒布にならないことになりますが、映画の著作物については、例えば公衆に上映するために特定の一人に渡す場合であっても、例外的に頒布になります。
分かりにくいですね。簡単に言ってしまえば、不特定多数の方に広く配るという事です。似た言葉に「配布」というのがありますが、これは特定の人に配ることです。つまり「頒価」とは、小冊子とか機関紙などを頒布する時の価格で、荒っぽく言ってしまえば、商業出版ではない物を売る時の値段だと考えて良いかも知れません。
私には定期的に読んでいる雑誌がいくつかあります。「週刊ポスト」と「ビッグコミック」(「上京花火」を中心に)は行きつけの書店で立ち読みしていますが、「商業界」と「日販通信」は定期購読しています。「商業界」は仕事上の参考に、「日販通信」は【書店塾】の参考資料としてです。特に「新店舗紹介」「新店舗拝見」というコーナーは、写真やレイアウト付きで勉強になります。
大手取次の発行している小冊子には、週刊の新刊速報である「日販速報」や「トーハン週報」、経営ノウハウや業界情報の「日販通信」や「書店経営」などがあります。「トーハン週報」(頒価280円)、「日販通信」(頒価670円)、「書店経営」(頒価720円)などです。書店勤務の頃は無料で貰っていたので、価格などまったく意識してませんでしたが、自分で買ってみると案外高いものですね。
もっともこういうものを個人で定期購読するような人は、業界関係者以外には滅多に居ないと思いますし、取次も書店向けの機関紙として、無料で頒布しているケースがほとんどではないかと思われます。時折、部数が多いと「有料分」として入ってくる場合がありますが、よほど大きな部数でない限りは交渉すれば大抵無料にしてくれますのでお願いしてみましょう。